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あなたはウィーン少年合唱団って、御存知ですか?
「音楽の都」と呼ばれるオーストリアのウィーンにあり、歌っているのは少年たちです。
思わず、タイトルの答えを書いてしまいましたが、そのウィーン少年合唱団について徹底検証してみました。
あの歌声、音楽性などは一体どこからきたのか、どうして上手いのか。疑問に思われませんか。
自分も、可能性があるなら入って歌ってみたい!
どうやら少年限定なので筆者は無理ですが、それでも男だったら夢見ることですよね。あなたの音楽好きに、このウィーン少年合唱団の知識も加えてください。
どうしてウィーンが「音楽の都」と呼ばれているのか、さらにウィーンの知識を得ることができ、ウィーン旅行のお供に、今回の記事をウィーン少年合唱団ガイドブックにしていただけたら幸いです。
ウィーン少年合唱団ってなに?
オーストリアの首都であるウィーンで、歌う事が好きな少年たちが入団オーディションを受けて結成されている合唱団のことです。
Winer Sangerknaben
(ウィーンの少年合唱団)
見比べてみてください。
Vienna Boys’ Choir
(ウィーンの少年たちによる合唱団)
と書きますが、違うの分かりますか?
ドイツ語と英語とでは発音が違うのです。
ドイツ語だけでなく英語でもそうですが、日本語でもWから始まるのとVから始まるのとでは発音が違いますよね。
ドイツ語では「ウ」という音は強めに出すのですが、英語では「ヴ」とオブラードに包むように優しく出すのです。
これを知っていると欧州への海外旅行時は「言葉が通じない」と焦ることはないです。フランスでもイタリアでも公用語は英語でなくドイツ語ですので、ぜひ覚えておくといいですよ。
ウィーン少年合唱団という言葉は、よく耳にする団体名です。創設者は誰なのか、またどのようなことをしているのかを詳しく書きました。
創設者
1498年、当時の神聖ローマ皇帝であるマクシミリアン1世が、宮廷礼拝堂で少年たちにミサを歌って貰おうとして創設した合唱団です。
インスブルックという場所で活動していた少年合唱団の少年たちをウィーンに連れて来たので、ウィーン少年合唱団と名付けられました。
山下さん、いい質問ですね。実は少女合唱団もあるのです。でも、悲しいかな。少年合唱団の方が世間の認知度が強く高かったので、あまり知られてないの。
創設者は少年が好きだったのでは?
え、そうなの? 創設者って、その手の人だったの?
活動場所
もともと宮廷の礼拝堂でミサを歌う為に連れてこられたので、礼拝堂や聖堂でミサの演奏と歌うことが主な活動です。
1918年の第一次世界大戦を機に庇護者がいなくなったため解団しましたが、数年後にはヨーゼフ神父が再度創設しました。
1924年に、ヨーゼフ神父は世界に向けてウィーン少年合唱団を正式に公式発表したのを機に、現在のウィーン少年合唱団になったのです。
それでは創設者のマクシミリアン1世とは、どのような人物だったのでしょうか。
厳格な人だったのかな。それでも、音楽が好きな人だったんだね。
ウィーン少年合唱団創設者のマクシミリアン1世とは
かのハプスブルク家の出身であり、武術だけでなく文化にも秀でていた方。
ラテン語を始め、ドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語、英語等と、なんと9ヵ国語に長けていたのです。
マクシミリアン1世がローマ王として在位していたのは1486年~1493年まででしたが、その後は1508年から没するまでの1519年までを皇帝として即位されていました。
そのマクシミリアン1世の生涯を執筆された書籍が「白王伝」です。刊行されていましたが、2020年現在はウィーン美術史美術館が所属しています。
一時は一般閲覧できていたのですが、今ではどうなのか分かりません。
創設者であるマクシミリアン1世が文武に秀でているということは、その少年たちにも同じようになって貰いたいという思いがあったのだろうと推測できます。
その合唱団で、少年たちはどのような生活を送っていたのかが、公式HPに執筆されていましたので、簡単にご説明しますね。
ハプスブルクって、あのドイツの名門貴族だよね。マクシミリアンってドイツ人っぽい名前だなと思ったんだよ。その頃のドイツって、たしか現在より広かったよね。
高木君は知ってるのか。私は世界史の方が好きでね。そうそう、マクシミリアン1世がなった神聖ローマ皇帝の当時では現在のドイツを含め、オーストリア、チェコ、イタリアの北側も占めるほどの広範囲だったからね。
ウィーン少年合唱団に入団するには
そもそも本拠地ってどこにあるのか、御存知ですか?
ウィーン少年合唱団の本拠地とはアウガルテン宮殿です。ウィーンの近くに広大な敷地があり、その中に堂々と建っています。画像が、そのアウガルテン宮殿です。
宮殿? 凄いっ、凄いわぁ~! 私も宮殿の中に入ってみたい。
そこに入団するにはオーディションを受けます。
合唱団では10歳~14歳までの少年たちが在籍しており、その入団資格を得るには音楽だけでなく、語学力もドイツ語、英語、フランス語は必須で、他にも勉強しないといけない。だからオーディションを受けたくても合格ラインが厳しいのです。
ウィーン少年合唱団の1日
なんと、朝も5時には起床して、6時半から授業開始で、昼食と夕食を挟んで夜の21時には就寝します。
消灯は21時半なので、睡眠時間が7時間半とれるから厳しいとは言えませんね。
その授業ですが、音楽や語学に関しては毎日のようにレッスンがあり、数学、化学、体育などの科目もあるのは、退団して一般学校に移っても勉強に追いついていけるから大丈夫だよということです。
音楽の授業風景がYouTubeに連携されています。
Gaudeteを歌っている授業風景
先生、イケメンですねぇ。あ、いや、少年たちの可愛いこと、まるで天使みたいです。
ご覧のように多人種の少年たちが集まり、とても綺麗な声で歌っていますよね。
世界中の誰もが夢見る、ウィーン少年合唱団。歌う事が好きな少年たちは、国外からもこぞってオーディションを受けるのですが、入団するまで諦めない少年もいるのが実情です。
そう、この「少年」というこだわりは、そこにあるのです!
歌う声は、ソプラノとアルトのみ。
これが、ウィーン少年合唱団=”天使の歌声”の最大なる特徴なのです。
どうして14歳という年齢で退団するのか疑問に思いませんか?
少年には変声期というのがあり、それを迎えるのは遅くても14歳ですが、それまでに変声期が来ると退団を余儀なくされます。厳しいですが、これも”天使の歌声”というイメージを維持するためです。
私も、イケメン先生だなと思ってるよ。それに楽しそうな表情でタクトしている。
ウィーン少年合唱団卒業や退団後の進路
14歳で退団するのですが、その当時の進路は皆が皆、音楽関係に進んでいました。だけど、現在では高校、大学への進学をしている方々が8割近くいます。
それでも音楽家となる夢を捨てきれずにいる男性は、どうしたらいいのでしょうか。
実は、少年合唱団を退団された方々が「男性合唱団」を創設されているのです。
その合唱団では下記のレッスンがあります。
- 声楽レッスン
- 音感トレーニング
- 地元との音楽大学との連携を強めている
この合唱団を卒業すると、音楽大学の入学試験の実技は免除されるというメリットがあります。
しかも、学費は月謝で340ユーロ。日本円にすると、約45,000円です。
安いですねえ。
日本は世界各国の中で教育関係の授業料などは最も高い国だと言われています。
私立大学の理系だと、1年間の授業料は170万円ですよ、170万円!
大事なことなので二度、書きました。
欧州では3ヶ月、6ヶ月ごとに更新できるのですが、日本は最低でも1年間ですからね。
スキップ制度のない日本では医学部は6年間ですが、他の国では4年間で卒業でき、スキップ制度を使えば優秀な人は2年、ないし3年で卒業できる。だから起業家の年齢が若いのです。
歌う事が好きでウィーン少年合唱団に入団して卒業した少年たちは、音楽に進路を取っていなくても起業家や医療従事者、それに語学堪能なので外交官や通訳にもなれますね。
大学を卒業しないとなれないのは医者と研究員だけなので、高卒で就職するのがもっとも一般的だとされています。
日本人が大学は必須で勤勉な真面目人間だと言われる所以は、それです。
教育費って一番大事なことだよね。欧州では大学に進む人には返さなくてもいい奨学金があるけど、日本では返さないといけないんだろ。そもそも奨学金の意味が取り立て屋みたいな感じだ。
ウィーン少年合唱団に入団して得られることはなに?
このことに関しては誰でも知りたいですよね。筆者での見解の域になりますが、ご了承ください。
音楽というのを通して心身共に逞しく、また臨機応変にできる力を得ることができると思っています。
創設者がそうであったように、「少年たちよ、大志を抱け」という言葉があるように文武ともに力を付け、夢はデカく持って突き進んでいって欲しいという気持ちが伝わってきませんか。
10歳~14歳までの微妙な年代を4年間も預かるのですから、マクシミリアン1世は並大抵な人物で無いことは確かです。
この4年間を過ごし、苦楽を共にしてきた”仲間”というかけがえのない宝物を得たことは素晴らしいですよね。
人間とは1人では生きていけず、1人ないし2人は仲間が欲しいものです。
仲間を作り、ルールを守り、知識を得ながら体力も付けていく。誰かを蹴落として自分だけ上に行けば良いという考えだとチームワークは生まれませんからね。
文武に秀でたローマ王の気持ちは分かりませんが、再度創設した神父の思いは音楽を通して、ここでの生活で人脈のパイプを太くしてもらいたいと願っていたのは伝わってきます。
少年たちが成人する頃には「4年間という短いのか長いのか分からない期間を合唱団で過ごしたことは、自分たちの強みになった」と自覚が生まれることでしょう。
たとえ、それが音楽とは違う道に進んでも、一緒になって過ごした仲間がいるということは力強いものがあります。それが、この少年たちの人脈になるのですから。
ウィーン少年合唱団の歌が上手いのはどうして?
すでに書きましたが、どの少年も入団オーディションに合格するほどの強者です。
誰かにコーチしてもらったり、習いに行ったりして歌、歌唱力、音感、発声などを中心に色々と必死に勉強したからこそ入団できたのです。
そして、入団してからは厳しいまでのレッスンが始まる。
ソプラノとアルトしか受け付けないウィーン少年合唱団の採用担当者は本当に見極めるのが大変だったことでしょう。
少年たちは入れたからと油断してしまいがちですが、入ってからがスタートです。皆が一斉に同じスタートを切るわけでは無く、今までの積み重ねを、もっと重ねていく日々が待ち受けているのですから。
授業風景では楽しく歌っていますが、皆と一緒に歌い合わせるのは大変なことです。
ソロとは違い、合唱団とは個である個人が主張して歌うものではありません。同じように歌い、呼吸を合わせて歌う。それが重なり美しいハーモニーを観客の皆様に届けるものですから、本当に大変なことですよ。
モチベーションをあげて、それを意地していかないとね。
それでは魅力とは、どのようなことなのか紐解いてみました。
歌だけでなく可愛い子多いしね。
山下さんは顔で選ぶ人なのか。ふーん…。
ウィーン少年合唱団の魅力とは
それは、歌声ですよ!
まるで女性かと思えるような透き通った高音に音感、リズム感、そして歌唱力。呼吸もさることながら発音、発声、共鳴も考えられている。
主な活動場所が礼拝堂ですから、ステージ会場も拘ったはずです。
礼拝堂の形状って御存知ですか? 上にいくほど狭まって天井は円くなっていて、共鳴するには抜群のロケーションですよ。
だから自分の歌声が耳に聞こえてくる。その声で、自分がどんな声を出しているのか分かりやすいですからね。
うんうん、東京ドームも丸いよね。
アリーナの会場もね。
関連記事:[一般説]高音の出し方で歌が上手くなるって本当?ミックスボイスを調査
制服も魅力的ですよね。あのセーラー姿、可愛いじゃないですか!
セーラーって女子が着るものだよ。顔は可愛いけど、あの着る物はねぇ。
おや、山下さんは知らないみたいね。
元々、セーラーっていうのは船乗りが着る服なのよ。スペイン、ポルトガルなんて海賊はセーラーを着て宝探しに行ってたもの。国によっても違うけれど、海軍なんてセーラーだからね。
アドベンチャー&ワイルド好きな血が騒ぐ。
アドベンチャー&ワイルド好きな血が騒ぐ。って、筆者とハモってしまった…。
ウィーン少年合唱団の実績
ウィーンにとって、この合唱団は観光スポットの1つになっており、旅行に行ってもオプションとして入っていたり、元々スケジュールに組み込まれていたりしています。
そして、至る所でウィーン少年合唱団のグッズが売られているのです。
うん、分かる。可愛いし、売れるよね。
なんか今回の山下って、そればっかりだな…。
ウィーン少年合唱団のユネスコ無形文化遺産
2017年に、ユネスコの無形文化遺産に登録されています。
理由は、以下の2点です。
- 特別な技術教育が行われている
- オーストリア国外で、合唱団を有名にした典型的なコーラスの響きを継承している
おー、凄い!
ちなみに、日本では21も登録されています。
能楽、人形浄瑠璃文楽、歌舞伎
2018年
来訪神・仮面・仮装の神々 (ナマハゲ、悪石島のボゼなどで構成された)
日本とのコラボ
人気アニメ「ドラえもん」とコラボレーションしています。
30周年記念 東宝映画「のび太の太陽王伝説」
主題歌である「ドラえもんのうた」を日本語で歌われているのがYouTubeで上げられており、舌っ足らずな日本語が可愛いです。
可愛い~、癒やされるわぁ。
日本語って難しいのに、皆、よく勉強したんだね。
ウィーンが”音楽の都”と呼ばれる理由
ウィーン少年合唱団が着火点となり、歌う事が好きな連中が集まっていたウィーンに、音楽を愛する連中が集まってきました。
それはピアノ、バイオリン、バスなどの弦楽器から管楽器まで。そして、そこからオーケストラが発祥しました。
どの国にでもオーケストラはあるけれど、大々的に公開し一番先に公演したのが、このウィーン少年合唱団と連携している音楽大学です。
その大学の卒業生によるオーケストラは、現在ではセンセーショナルを巻き起こしてウィーンを”音楽の都”と呼べる完全なものにしたのです。
これ、絶対に違うでしょ。
いや、あながち間違ってないよ。
音楽というのはその国のツールであり、歌い手は自分でオリジナルを創り出せる唯一の者です。
ウィーン少年合唱団に限らず世代を越えて歌い継がれる楽曲というのは、誰かの伝えたいという思いが強いから。
ウィーン少年団の皆さんは、いつ来るか分からない変声期にビクつきながら、「変声期なんて知らない。あっちいけ」という状態だったのではないかと思います。
なにしろ変声期を迎えて、自分の変わり果てた声が元で退団になるのですから。それでも音楽が好きで好きで堪らない。そんな人たちが集まるのが、このウィーンです。
普段から音で日常を暮らしているので歌うことや演奏することは生きていることを指しており、欧州では何かしら戦が起こるのが日常茶飯事です。日本はそんな危機感がない国なので分かりにくいですけどね。
それでも、一切、戦には参加しないと中立を保っている国があるのを御存知ですか?
それが、このウィーンが位置しているオーストリアであり、「歌うことは心の奥を表現し、生きることである」という言葉を理由に掲げているからです。
ウィーンって音楽の都だけあって、なんか華やかなイメージなんだよねぇ。
ま、華やかは華やかだけどな。他人を蹴落として生きていこうとしている連中は多いよ。
どうかしたの? 高木君、もしかして行ったことあるの?
しまった…。そうだよ、サラリーマンなる前に5年間留学してただけだ。
まとめ
ウィーン少年合唱団について、あなたはどこまで御存知でしたか?
この素晴らしい歌声を持つ未来ある少年たちに、心からの賛美を贈りたくなってきませんか?
歌は世代を越えて歌い継がれていく。だけど、この伝統あるウィーン少年合唱団も継がれていくべきものだと私は思っています。観光の一部となってウィーンに貢いでいますが、それもまた彼等の強み。
たとえ失敗しても、やればやっただけ力になるということが分かっている少年たちには、これからどのような道を歩いて行っても、必ず人脈というのは必要になってきます。
この4年間で音楽という特殊なもので強く固く結ばれた仲間という「宝物=人脈」は、誰もが憧れる物です。
コンピューターやスマホなどが無かった時代、彼等はどのようにして情報を得たのか気になりますが、ここは置いといて。
歌う事が好きな無垢で純粋な”天使の歌声”を持つ少年たちに、明るい未来がきますように。
質問! どうして少女はないの?