どもー!シゲルでーすっ!
このサイトは高音発声(特にミックスボイス)について色々と情報提供していますよぉ!!
記事に関しては【茂解説】と【一般説】の2種類があり、コンセプトがちょこ〜っと違います。
【一般説】この世の中に発信された様々な情報から、信憑性の高い物を集約して記事にしていただいたというパターン。【茂解説】シゲルの経験から思ったことを好き放題言いまくるといったパターン。といった感じになっております。
どちらも面白いので是非ご覧くださーい!
はいどーも! シゲルでーっす。
今回は「リップロールで高い声が出せるようになるのか?」という事についてお話ししていこうと思います。
結論から言うとリップロールで高い声が出るようになる人もいる・・・って感じです。
実際には「高い声が出るようになる人」と「高い声が出せない人」に分かれて、多くの人が出せない側に偏るかなーって思いますね。
関連記事:[茂解説]part1ミックスボイスは地声?裏声?習得は難しい?歌声を聴きながら解説
こちらの動画でもこの記事について話してます。
リップロールって何?
まず「リップロールって何なの?」ってことについてお伝えしますね。
リップロールってのは唇を振動させるやつです。ブルルルルって。
コツは【脱力する事】です。
断面図で解説(2:13)
僕が書いた手書きの図は横顔の断面図で鼻と唇が書いてあります。
口先から飛んでいるのは、つばですね。
唇から内側に向かって点線のようなものが引いてあるんですが、これは下唇の延長線だと思ってください。
その右側にある黄色いマーカーで囲ってある部分と囲っていない部分のVを細くしたようなものは上下の前歯だと思ってくださいね。
黄色いマーカーで囲ってある方が上の前歯です〜。
3つの息の通り道
脱力することは大事なんですけどさらに詳しくお伝えします。
リップロールを行うためには3つの息の通り道を作ってあげる事が大切なんです。
- 歯と歯の隙間
- 上の前歯と下唇の延長戦上の隙間
- 口
もうちょっと詳しくお話ししていきますよー。
リップロールのコツをつかもう
先ほどお伝えした順番通りに、横顔の断面図に番号をふりました。
動画の3:57で番号を振った状態の図がご覧いただけますよ〜。
息が出る仕組みと息の量
この番号順でだんだんと息の通り道が小さくなっていきます。
実際のところ歯と歯の隙間と、上の前歯と下唇の延長線上に関しては触れているんですけど完全に封鎖されているわけではないんです。
歯と歯の隙間から少ない息が漏れているんですよ。
なので3番の唇と唇が密着しているところに比べたら歯と歯の隙間の方が息の量は多いです。
息が通る順番と感覚
歯と歯の隙間からバーっと息が入ってきて上の歯と下唇の延長線から出ていき、最後少なくなったわずかな息の量が唇から漏れてブルブルとなるわけですね。
この感覚が大切なんです。
唇が震え出したら口の感覚とかは自由に変えてもらっても良いんですけど、震えだすまではこういう感じでやっていかないとダメですね。
歯と歯の間を開けすぎても閉じすぎても難しい、笛の歯と下唇の延長線上を押し当ててもいけない、軽く触れさせる程度。
口も唇にぐっと力を入れてしまってはリップロールができません。
この感覚をつかむのが難しいと思います。
でも大体の人ができると思いますのでやってみてくださいね〜。
唇は若干前に出る
唇自体が若干前に出るかなーってくらいがやりやすいです。
上の歯と下唇の延長線上を触れさせることを考えると若干唇が前に出ますね。
そこらへんはいろいろ試してみてください。
僕はこのやり方が楽かなーと思いますよぉ〜。
リップロールの息の強さ
他の注意点としては【息の強さ】ですね。息が弱いところから始めて徐々に強くして調整していくと良いです。
強すぎても出ないし弱すぎても上手くできないんですよ。
なので息の量が弱い状態からふーっ、ふーって息を当てていってみてください。
ほっぺたや唇とかに力を入れないように脱力する事を意識してみてくださいね。
そうすれば大体上手くいくんじゃないかなーって思います。
唇が震え出したら結構自由が利くのでメロディーつけたり声をある程度大きくしてみたり・・・いろいろ対応できますよ。
唇が震え出した後にいろいろ調整してみてくださいね〜。
リップロール 効果がある人とは?
このリップロールを、普段から僕がやっているのかを先にお伝えします。
僕はリップロールはやっていません。
基本的にはやらないです・・・。
ボイストレーニングをやっている方でプロの講師からリップロールをオススメされる方も多いかと思います。
実際に効果がある人もいるんですよ。
でもこのリップロールによる効果があるのは才能がある人だけなんです。
才能がある人にはより大きな効果をもたらす!・・・って感じですね。
もちろん才能に関係なく息の使い方が上手くないと唇がプルプル振動し続けることができません。
あとは筋肉の使い方の勉強にもなるしウォーミングアップにもなるんですが・・・。
僕のように本当に才能がない人間に対してはあまり大きな効果をもたらしてくれるものではないと感じています。
リップロールと高音発声の関係は?
さらに「リップロールで高い声を出せるようになる」と勘違いしている人がいるのであれば、それは要注意です。
おそらくリップロールをちょっとやってかんかくが掴めて高い声が出せるようになった、という人以外は声は高くなりません。
「リップロール、やったけどちょっとよくわかんない・・・」って人は、リップロールでは声が高くならないと思ってください〜。
リップロールは筋トレではない
簡単に言うとリップロールは筋肉が鍛えられるものではないです。
筋肉を増やすには筋肉がダメージを負って筋繊維が切れて回復する時に筋肉が大きくなっていくんですよね(必要な栄養素があれば、の話です)。
まず、リップロールは脱力がメインなので筋肉に負荷がかかっていません。
息使いがメインなので筋肉が大きくなる事もないです。
声帯付近にある筋肉っていうのも鍛えられる大きさってほぼ決まっているんですよ。
そして声帯自体は筋肉ではないし負荷もかかっているのでなかなか難しいものがあります。
リップロールよりも、コレ!
ウォーミングアップとしても、僕はあまりリップロールをやりません。
ほぼやらないかな・・・って感じです。
僕は「体を温めちゃった方が早い!」っていう考え方なので体を動かしたり、家だったらお風呂入っちゃったりしますね。
お風呂は身体全体が温まるので最強です。軽く声も出せますし。
リップロールは声が小さい
リップロールって、声が小さいんですよ。口閉じているので当然なんですけど。
自分にとっては大きく聞こえてると思います。口と耳の距離が近いし口の中で響いてるのが大きく聞こえますからね。
でも、まぁ声が小さいです。
地声から裏声に切り替えるのも声が小さいければ割とスムーズにできますよね。
それをミックスボイスをやるための基礎としてやっていってしまうと大事なところを見落としてしまってちゃんとした張りのあるミックスボイスができなかったりします。
ゴールを勘違いしないで
簡単に言うと、地声自体を弱くしてスムーズに裏声に切り替える発声方法っていうのは、確かに一つのミックスボイスの種類ではあるんです。
ただそこをゴールだと勘違いしてしまう人が結構いるんですよね。
「これができるようになったからこれを変化させれば他の歌も全部歌えるようになる!」って勘違いする人もいるんですけど。
それを勘違いしているとずっとちゃんとしたミックスボイスを使うことができなくなってしまうんです。
「それが答えじゃないよ!あくまで一つの方法だよ!」ということを覚えておいてもらえたらと思います。
地声の声が小さいから裏声に切り替えても分かりづらいよね、ってやつです。
切り替え部分こそ大切!
その裏声に切り替える声の弱くなった部分というのは本当ーに大切なんですよ。
基本的には裏声に切り替えないですからね、ミックスボイスっていうのは。
地声でいったのであれば、地声の筋肉に裏声の筋肉の使い方の要素を混ぜていくのであって完全に切り替えるような発声ではないんです。
しかもこの地声を弱めて裏声に切り替える発声は切り替える部分が低すぎちゃって。
hi-C、hi-Dあたりから上の音域のパワーが足りないって感じになると、曲が盛り上がらないんですよね。
曲のことを考えるのであればある程度パワーってのは必要になってくるんです。
そこの発声がうまく出来ないと曲が成り立たないってのがあります。
「高く聞こえる曲」「高い曲」
案外勘違いしている人が多いんですけど「高く聞こえる曲が高い」って勘違いしてる人がけっこういるんです。
実際は「いやいや、こっちの曲よりこっちの曲の方が全然高いよ」とかね。
なので楽譜を見ないまでも、最高音を全部調べて歌ってみた方がいいです。
あくまで原曲キーの話ですよ。原曲キーで歌いたい人が多いと思いますので。
そうするとその曲に必要なキーがわかりますし、自分の好きなアーティストがだいたいこのキーで歌ってるんだな、って事も見えてくると思います。
ハイトーンボーカリストが好きな人っていうのはここら辺の音域を手に入れないとダメなのか、という事もわかってきますね。
男性でいうならhi-Cからhi-Eくらいまでは絶対に使うものになるな、とか。
男性に限らず、女性でもそのあたりの音の高さで歌っている曲が多いと思います。
ちょっとリップロールから話が飛んじゃいましたけど、下調べってのはした方がいいですよ〜。
まとめ
いかがでしたか? リップロールは確かに効果がある面もあります。ただ高い声に重きを置かないでほしいんです。
例えば息使いが上手くないと唇が振動しないですし口の中の形の作り方も勉強になると思います。
あとは地声から裏声に変えてくっていう筋肉の使い方の勉強にもなると思いますね。
そしてウォーミングアップにも使えるんで良い点はいっぱいあるんですよ。
ただ高い声に重きを置くのであればそれは、才能はあるんだけど才能を引き出せていない人に大きな効果をもたらしてくれるかな、といった感じ。
パズルでいうと最後のピースってのが当てはまると絵になりますよね。
僕のように才能のない人間はリップロールが最後のピースになることはなく、もっと他の要素が最後のピースになるので。
才能がない人にとってリップロールはまだ組み立て途中のパズルのただのピースの一つでしかないよーってお話しでしたっ。
ではまた他の記事でお会いしましょう。
ではでは、ばいび〜!