どもー!シゲルでーすっ!
このサイトは高音発声(特にミックスボイス)について色々と情報提供していますよぉ!!
記事に関しては【茂解説】と【一般説】の2種類があり、コンセプトがちょこ〜っと違います。
【一般説】この世の中に発信された様々な情報から、信憑性の高い物を集約して記事にしていただいたというパターン。【茂解説】シゲルの経験から思ったことを好き放題言いまくるといったパターン。といった感じになっております。
どちらも面白いので是非ご覧くださーい!
はいどーも!シゲルでーっす。
今回はGACKT(ガクト)さんの声・歌い方の解説をしていきまっす。
分量すごい多いっすけど見ていきまっしょーぃ。
こちらの動画でも話してます~。
解説する動画はこちら
解説する動画はこの2つっす。
- オタチナ祭「東京喰種(トウキョウグール)主題歌」
- ニコニコ超パーティー2015「B’zメドレー」
オタチナ祭って多分ライブの名前っすかね。「東京喰種」っていうアニメの主題歌を歌ってたっす。
あとニコニコ動画が主催のニコニコ超パーティーってイベントで「B’zメドレー」を歌った時の動画を解説をするっすよぉーぅ。
結論、GACKTさんは頑張り屋さんっすね。
【めちゃくちゃ頑張り屋さん】なんすよ。
オタチナ祭「東京喰種」主題歌
まずはオタチナ祭で「東京喰種」の主題歌を歌った時の動画から解説していきまっす。
- 女声っぽいものに挑戦しまくり
- 声のイメージを変える【k】
- ミックスボイスの知識をあまり口にしない
- ビブラートをなるべく使わない
- 間奏をカットしている
- バンドメンバーのプロ意識
女声っぽいものに挑戦しまくり
「女声(おんなごえ)っぽいものに挑戦しまくり」っつーコトで、注目するのはここっす。
- 鼻から抜く歌唱法を使用
- 喉を壊す可能性があってもやる
鼻から抜く歌唱法を使用
裏声には「鼻から息を抜くか、抜かないか」の2種類あって【抜かないとクラシック】っぽくなって【抜くとポップス系】の歌い方になるっす。
ジャンルが全然違うっすよね。
さらに息を抜くだけではなくて頬をグッて持ち上げたりいろんな要素を組み合わせていくともっと女の子っぽくなってくるんですわ。
女声(おんなごえ)ってどんな声?
女声に関する記事も他で用意してあるんでもし興味があったら見てみてくださいねぇーぃ。
関連記事:[茂解説]質問回答!女声とミックスボイスのやり方(否両声類)
GACKTさんがあそこまでライブでやれる状態まで持っていってるって事はきっと女声のところまで理解できてるんじゃないかなって思うっす。
女声で歌う曲ではない
今回の歌い方はあえて女声とクラシックな歌い方の中間っぽい感じで歌ってるっすね。
鼻から完全に息を抜かないクラシック寄りの歌い方・鼻から息をめっちゃ抜いて頬骨とかをあげる女の子っぽい歌い方の中間。
この曲のイメージからしてもこの曲って「女の子の歌」ではないんすよ。
女の子の曲ではないっすけどキーが高いんですわ。
喉を壊す可能性があってもやる
こういう新たな歌い方って喉を壊す可能性があるんすよ。
自然に出す声ではないから自分には無い歌い方なんすよね。
で も 、 や っ ち ゃ う 。
GACKTは【達人肌派】
【天才肌派】と【達人肌派】の2種類に分けるとしたらGACKTさんは【達人肌派】だと思うんすよ。
僕自身もどっちかっつーと【達人肌派】っすね。
一般人がどんどん体を研究していって上手くなったり高い声が出せるようになったり・・・って感じっす。
達人肌派はドM
達人肌派の特徴は・・・「達人はドM」っすね。
GACKTさんってSっ気があるにはあるんすけど・・・。
Mっ気がある状態じゃないと自分の体を痛めつけてまで「技術を手に入れよう」って所までたどり着かないんですわ。
Sっ気があるGACKTも実はM?
結論、GACKTさんってドSな発言・行動とかはあるっすけど本質はMなのかもしれない・・・
達人は結構そんな感じだと思いますよぉーぅ。
声のイメージを変える【賭け】
プロで声のイメージを完全に変えちゃうのは【賭け】なんすよ。
「女声とクラシックの中間のような裏声で歌う」ってのはいつものGACKTさんの歌い方じゃないっすよね。
そういうのってブランディングに関わってくるんで本来はやらないんすよ。
やむを得ず変える歌手はいる
「喉にポリープが出来て高い声が出なくなっちゃってやむを得ず違う歌い方になっちゃいました・・・。」ってのはあるっすけど。
【挑戦こそGACKT】をブランディング化
一般的なプロのやり方って「今まで敷かれてきたレールをちょっと置いといて寄り道してそのレールも太くする」みたいな。
「寄り道したついでにここも取り入れちゃえ!」ってのがプロのやり方なんすけど・・・
「こっちのレールもあるんだったら俺はそっちも走れるわ。」っていってレール3本くらいで同時に走っちゃう感じのやり方っすね。
だから「何でも出来る」ってトコロまではいかないっすけど「俺はこれも出来る!」っていう自分の技術を増やしていくところを見せつけてブランディング化してる。
「それに挑戦する事すら俺、GACKT様だ」って感じっす。
ミックスボイスの知識をあまり口にしない
GACKTさんのファンの方は【ミックスボイス】って言葉は知らないかもしれないっすよね。
実際【ミックスボイス】って言葉自体、定義が抽象的なんですわ。
定義が決まってない
僕の中では「裏声と地声の筋肉の使い方をミックスする事によって高い声が出せるようになる」って事なんすけど。
ただいろんな定義があってしっかり決まってないからあんまり僕使いたくはないんすよね・・・。
GACKTはミックスボイスを知ってる
GACKTさんのファンの方はミックスボイスを知らないけどGACKTさんご本人はミックスボイスの存在を知ってるはずっす。
元々出来る人は調べもしない
プロの歌手でもミックスボイスを知らない人は多いっすよ。
例えばB’zの稲葉浩志さんなどの声の高い方って「ミックスボイスが〜・・・」とかってあまり言わないんすよね。
それって出来ない人がいろいろ調べていくことによって【ミックスボイス】っつー壁にぶち当たるんすけど。
出来る人からしたらそんなの調べないんですわ。
誰かが言っているのを聞いて「それって【ミックスボイス】っすね。すごいっすねぇ〜!」って言われて「へぇ〜そうなんだ。」って知るぐらいっす。
出来てることに対しては調べないんでプロの中で言う人はあまりいないんすよ。
もしかしたら出演しているラジオとかで言ってるかもしれないっすけどあんまり口にしないと思うっすね。
ビブラートをなるべく使わない
ビブラートはすごい意識しててこの曲に関してはなるべく使わないようにして歌ってるっす。
やや間が開く瞬間の手前だけ
普段のGACKTさんの歌い方ってめちゃくちゃビブラート使うイメージっすよね。
ただこの曲に関してはほぼほぼ使わないんすよ。
使うタイミングはちょっと間が開く瞬間の手前だけで使ってる。
ちょっと余韻を残すかのようにそこだけで使ってるんでめちゃくちゃ意識してますねぇ〜。
曲と声を意識した歌い方
この曲とこの歌い方を意識した歌い方をしてるっす。
裏声メインなんで声を出すときに初速のスピードが遅くなるんですわ。
普段もかなり使い分けてる
普段はめちゃくちゃ使ってるんすけど普段のビブラートもだいぶ使い分けてるんすよね。
大きい揺れ方とか細かい揺れ方とかかなり意識してるのが伝わってきて面白いんでぜひまた改めて聞いてみてくださいな。
間奏をカットしている
たしか本来この曲って長い間奏が入るんすよ。それをカットしてるんですわ。
これ「やっぱ素晴らしいな〜」って思いましたねぇ〜。
客層はGACKTファンの集まり
客層を見て超音楽好きの集まりではなく「自分(GACKT)のファンの集まりだってのを理解してる」っつーコトなんすよ。
楽器隊を見に来た訳ではない
例えばX JAPANとかのバンドブームがあった時代みたいに「HIDEがいい」「PATAがいい」「YOSHIKIがいい」「TAIJIがいい」「HEATHがいい」とか・・・
そういう感じで「楽器隊を見たいからこの演奏を聴きたいって感じではない」ってな事をちゃんと理解してるんですわ。
だからこそ本来はあまりやらないであろう【間奏をカットする】ってな行動に出てるんすよねぇ〜。
バンドメンバーのプロ意識
上記を踏まえてバンドメンバーのプロ意識ってのがやっぱすごいなって思うんすよ。
【GACKTさんを第一に考える】って事をちゃんと理解してるっす。
アマチュアは全員前に出たがる
アマチュアバンドの場合だと「オレも弾きたいからお前あのギターソロ行けよ!」とかっていう感じになっちゃうんすけど(笑)
プロはそれを絶対やらないっすねぇ〜。
裏声歌唱はボリュームが落ちる
本当に高い所は地声より大きくなるんすけど女声などの裏声歌唱はボリュームが小さくなるんですわ。
普通よりちょっと高い曲で「ド・レ・ミ・ファ」の辺りは女性歌手も使用する音域っすけど男性が裏声をで歌うとめちゃくちゃ弱くて声量が落ちるんすよね。
音量を上げればいい訳ではない
広ーいステージ上に他のバンドメンバーがいるじゃないっすか。
「裏声歌唱で声が小さい」となるとボーカルマイクのボリュームを上げますよね。
マイクのボリュームを上げれば当然お客さんに声は届きますわ。
これは当たり前の話っすよね。
でもこれはライブの広い会場でなら出来ることなんすよ。
練習の時もちゃんと心がけている
練習の時は毎回広い会場では出来ないんで普通のスタジオで練習するっす。
マイクの音量上げるとハウる
そんな小さいスタジオでマイクのボリューム上げるとどうなるか。
マイクの音を上げたらハウリングする(通称:ハウる)んすよ。「キーンッ」って。
ってことは「バンドメンバーが自分の色を出しすぎないように演奏する音を小さくする事を心がけている」っちゅーコトなんですわぃ。
ドラムの叩き方がポイント
特に大事なのがドラムっす。
ギターとかベースとかはアンプを通して音を出すんでボリュームを調整できるんすよね。
でもドラムはそうではないっす。【叩き方】なんすよ。
アマチュアはドラムに合わせる
だからスタジオに入った時にドラムの1発でバンド全体の音の大きさが決まっちゃうものなんです。
プロはボーカルに合わせる
プロの方はボーカルが小さい声しか出せないんだったらそのボリュームに合わせるっす。
ボーカルが小さい声でやるならそれが生かせるくらいのドラムの叩き方でちょーぅ加減して叩くんですわ。
んでそれに合わせてギター・ベースなどの楽器隊はそのボリュームに合わせるって感じなんすよぉ〜。
ドラマーは二重で練習している
きっとこのドラムの方ってのは二重で練習してると思うっす。
GACKTさんが来る時だけはとにかくボリュームを下げに下げてるんすけど。
自分一人あるいは楽器隊だけでスタジオに入って思いっきり叩く練習もしてるんすよ。
それで本番は普通に演奏できるように下準備してるんだろうな、と。
マイクが他の音も拾ってしまう
結局広いステージだと人と人が離れているからボーカルのマイクが他の音を拾わないから良いんすよ。
小さい部屋だと音が反響しちゃうからボーカルのマイクが他の音も拾っちゃうんすよね。
多分そういうのも意識して練習してるんじゃないかなーって僕は思うっす。
GACKTさんが素晴らしい方なんでやっぱ素晴らしいメンバーが集まってくるんすねぇ〜。
ニコニコ超パーティー「B’zメドレー」
- 実は歌いにくい
- ギャグセンスもある
- ライブで無理はしない
裏声を使わずキーを下げてる
【B’zメドレー】なんすけどこれは裏声は使ってない・・・と思ったっす。
キーも下げてるんすけど「何曲やってるんだ!?」ってくらいすごい曲数をメドレーにしてるんすよ。
全部に「ウルトラソウル!」
曲数は多いけど1曲は短くて全部の曲の最後にB’zの名曲ultra soulの「ウルトラソウル!」ってフレーズが入ってくるんすよ。
見てて【ワンパンマン】ってアニメを見てる感覚にめちゃくちゃなったっす(笑)
まるで【ワンパンマン】!?
普通のヒーローってドラゴンボールみたいにだんだん強くなっていって最後に超強い敵と戦う・・・みたいな感じっすよね。
でも、そうじゃなくて。
最初っからレベル100の状態で自分より弱い敵をワンパン(一殴り)で倒す、と。
実は歌いにくい
「もう絶対最後こうなるじゃん!」っていう結末が分かっているんすよ。
それを意識してやってるんすけど・・・それがねぇ〜実はめちゃくちゃ歌いにくいんすよ。
メロディーが違う全部の曲に合わせて最後「ウルトラソウル!」を歌うってのは結構難しいっす。
そこのタイミングとかを間違えない練習もGACKTさんはかなりしたんじゃないっすかねぇ〜。
ギャグセンスもある
確か【いつかのメリークリスマス】だったと思うんすけど。
オルゴールで前奏が流れてそのオルゴールだけ「ウルトラソウル!」のメロディーで鳴ってたっす。
さっきまで「ウルトラソウル!」とめちゃくちゃ連発しているにも関わらず。
歌いもしない・・・!
なかなかギャグセンスあるっすよねぇ〜(笑)
ライブで無理はしない
「ライブで無理はしない」ってのがすごく大事なポイントで。
GACKTさんは自分の限界値をめちゃくちゃ把握してる方っすね。
例えば地声の声の高さとかだったり「この音域でビブラートを使うのは厳しいな・・・」とか、だんだん小さくする歌い方だったりとか。
先ほど解説した裏声も「どこまでこのクオリティーのパフォーマンス出せるのか」っていう限界値も把握してるっす。
プロとして失敗しない大切さ
プロとして【失敗しない大切さ】ってのを理解してるっすね。
やっぱ歌とか曲とかを人に届ける時に下手だとそこに意識が行っちゃうんすよ。
「上手くないな」「あ、今声がひっくり返ったな」とか。
プロの曲歌えた≠プロ歌手レベル
僕はよく言うんすけど【プロ】っつーのは自分の限界値で歌うのではなく主に6〜8割くらいで歌っているんすよね。
だからプロの曲を歌えたとしても「自分がそのプロ歌手と同じレベルだ!」って勘違いしちゃいけないっすよ!
・・・って僕はよく皆さんにお伝えしてるっす。
GACKTさんはそれをめちゃくちゃ理解している方だと思います。
長年歌手をやっているだけあるっすよねぇ〜。
観客への問いかけが【Hi-C】
「心の準備はよろしいかぁーッ!」・・・って観客へ何回か問いかけてるんすけど。
コレ【Hi-C(ハイ・シー)】くらい出てるっす。
意外と高い声が出る
GACKTさんのいろんな曲をしっかり聞いた事が無いんでなんとも言えなかったんすけど。
今回聞いてみて「高い声結構出るんだ!」って思ったっす。
喋り声がすごく低いからそのイメージだったんすけどやっぱり努力家だなーと感じたっすねぇ〜。
ミックスボイスが軽々出てる
僕がさっきお伝えした「筋肉の使い方を組み合わせて高音発声をする方法」っつーのは【Hi-B(ハイ・ビー)】辺りからを【ミックスボイス】の入り口だとしてるんすけど。
GACKTさんはその一つ上の【Hi-C】が出てるんすよ。
あの低い地声からあの状態で【Hi-C】を出している、と。
僕だったらもっと体の使い方をぱっと見でわかるくらい変化させるんで「よくあの体勢で出せるなぁ〜」と思いました。
研究して出せるようになった僕
僕は頑張ってもこんなには出なかったっすよ。鍵盤で言ったら3つか4つくらいこのキーより低かったっすねぇ〜。
しかも僕、地声はそこまで低いわけじゃないからGACKTさんに完全に負けてるんですわ。
でも今の僕は地声をグーっと持っていってオクターブ上くらいまで出るようになって【HiHi-A】とかそのくらいかな。
つまり今は鍵盤13個分くらい上まで出るようになったっちゅー感じっす。
本気おふざけも実は打ち合わせ済
本気でふざけて盛り上げてるんすけどそれが面白いんですわ。
一般的にはただふざけてるだけのように見えるかもしれないっす。
でもバンドメンバーとの息もぴったりだし「盛り上げよう!」って感じがすごく伝わってくるので「全部完璧に打ち合わせ済みだな」ってのが僕にはわかったっす。
絶対真似しないでほしい事
冒頭に結論として「GACKTさんは【頑張り屋さん】だよ」とお話ししたんすけど・・・
GACKTさんは頑張ってるんだけど【1発アウトの危険な賭け】はやってないっす。
例えば「喉を壊す可能性がある事をわかっていてもやっちゃう」ところに関してはいろんな積み重ねをしてきた上で危険を回避する能力が身についてくるんすよ。
【いろんな努力があってこその成果】っすからそれをいきなり皆さんが真似しちゃうのは【危険】って事をお伝えしておくっす。
まとめ
ってなわけでGACKTさんについて分析したんすけど、いかがでしたか?
これ見ると長年人気であり続ける理由がよくわかりますよねぇ〜!
僕はこういうのを分析する時に1曲につき10分も聞かないくらいなんすけどその状態でパッとこれだけ書ききれないほどの情報が出てくるっつーのはスゴイ事っす。
書き出してるのはほんの一部っすよ。
こういった視点でGACKTさんを見ていくともっといろんな要素がある方なんだろうなってのがすごく良く伝わってきたっすよぉ〜。
では、また他の記事でお会いしましょうねぇーぃ。
ではでは、ばいび〜!