どもー!シゲルでーすっ!
このサイトは高音発声(特にミックスボイス)について色々と情報提供していますよぉ!!
記事に関しては【茂解説】と【一般説】の2種類があり、コンセプトがちょこ〜っと違います。
【一般説】この世の中に発信された様々な情報から、信憑性の高い物を集約して記事にしていただいたというパターン。【茂解説】シゲルの経験から思ったことを好き放題言いまくるといったパターン。といった感じになっております。
どちらも面白いので是非ご覧くださーい!
地声で出す事が出来る高音と、裏声から出る高音。何方も同じ高音域なのですが、この切り替えとなる所が難しく音を外してしまう事も少なく無いのではないでしょうか。
私も今でも苦手で、まれに力みすぎて音を外す事があります。
ミックスボイスで高音域をきちんとつなげる。簡単そうで意外と大変なんです。でも、それができたらと思うと期待が膨らみませんか。
そんな切り替え作業が高音環境とミックスボイスをボイトレすることで上手に出せるようになるのか、調査してみました。
ミックスボイスとは
最近よく聞く言葉なんだけど、そもそもミックスボイスって何?と思われる方もいますよね。
ミックスボイスとは低音と裏声の高音をつなげている声の事です。
私、恥ずかしながら初めて聞いた時、全くわかりませんでした。なので、昔の教科書を引っ張り出し、調べてみましたのでご説明します。
低音と高音をつなげている声
頭声(ヘッドボイス)を始め、ジラーレ、シャウト、アクート、ヴォーチェフインタ、フランジリンボイスなどのミドルボイス(地声で高い声も出す方法)の事を一般的にミックスボイスと言います。
えっ、全然意味が分からない。そう思いますよね。
こんな事言われても、私もわかりませんでした。
簡単に言うと低音と裏声の高音をつなげている声がミックスボイスと言う事です。
ここで、ちょっとだけパッチワークの例え話をしましょう。
様々な色柄の布をつなぎあわせて作るパッチワークは、まさに布の芸術ですね。布の柄は、花・葉っぱ・動物・チェック・ドッド・縞など実にたくさんあります。色も、赤白黄青緑橙紫と組み合わせれば数限りなく存在するもの。
たくさんの色柄の布を一枚一枚縫い合わせて作られるのがパッチワークです。そして、布がバラバラにならないようにつなぎあわせているのが、一本の糸と言ったら驚かれるでしょうか。
布は小さくても大きくても色柄が違っても布であり、それが一本の糸で縫い合わされて一つの作品になります。
声も布と同じ、専門用語をたくさん並べても声は声、ミックスボイスなのです。そして、一本の糸のように低音と高音を縫いつないでくれるものが、ミックスボイスではないでしょうか。
では、ミックスボイスの話に戻りましょう。
高音を出すとき、「あ」の口で練習して出しますが、地声のまま高音を出すと苦しくなります。何故なら、喉を広げて歌う低音に比べ、多少喉を閉めて出すのが高音だから。
閉めすぎると苦しくなるので、その手前で裏声に切り替えて無理なく高音を出すようにするために高音域の質をあげる事がオススメなんですね。
- 高音域の質を高める
- 高音域に喉の余計な閉鎖を避ける
高音の切り替えに失敗した体験談
初めてこれ以上声を出すのが無理だと感じた時、ボイトレの先生に裏声を出すように勧められました。そして、力を入れすぎて思いっきり外した事があります。
自分ではどこで切り替えたらいいか分からず、先生と一緒に楽譜を見ながら「この辺から切り替えるんだよ」と教えてもらいました。そして、自分の無理のない地声の高音を何処まで出すのか先に決めておく事で上手く発声ができたんです。
この事が、地声から裏声の切り替えをスムーズにおこなうために最適なんだと思いました。
低音域から高音域へ
切り替えは、高音に限らず低音域の切り替えにもミックスボイスを使っていますが、高音に比べ低音は、自然とおこなっている事が多いのです。
階段や山を描くイメージで発声する
カラオケの精密採点などで、地声で出している音域が表示されることがありますが、皆さんは見たことがありますか?
両サイドの色が変わっている部分が低音域と高音域になっています。
高音域に限らず暗くなってしまった場所がミックスボイスのつなぎが出来ていないと言う事なんですね。
低音域は自然と出来ていることが多いように思いますが、とは言え、今まで出すことが出来なかった場所を綺麗に歌うことが出来るように、やはりここも一緒にボイトレしておくと良いでしょう。
また、山を描く練習法は、自然な低音や高音の切り替えを行う為に一番適している練習法だと思います。スムーズに行うことができないと無駄な力が喉に入り、声がブレてしまいかねません。これはブレを防ぐことができる練習法です。
せっかく歌えるチャンスがあるのなら気持ちよく全部歌いたいですよね。なので、一緒に練習しておきましょう。
- 低音域も一緒に練習しておこう
- 階段や山を描くイメージして発声練習をしよう
音域を初めて見た時の体験談
友達と一緒にカラオケに行ったときの事、採点機能で初めて自分の出している音階を目にしました。他の人に比べ、自分の出す音域は広かったのに高音域が消えていたので驚いてしまい、その事は今でも思い出せます。
何故なら、切り替えが苦手な為、高音域をほとんど地声で出し、無理だと声が出ないから。声が出ていなくて、出せなかった所の色が変わっていました。それでも無理やり歌おうとして喉が痛くなってしまった経験があります。
次の歌が気持ちよく歌うことが出来なくなって、切り替えをすることがいかに気持ちよく歌えるのかを考えてしまい、また自分の限界なんだと勝手に決めつけて悔しかった事は忘れられません。
切り替えのボイストレーニング方法
今まで、地声から裏声の切り替えに成功出来なかった私が実際に行っていたトレーニング法を紹介しようと思いますが、誰にでも当てはまるのかわかりません。でも、苦手だった裏声の切り替えを私はこの方法で克服できました。
私と同じように他の方もきっと克服できるので、時間のある方はやってみて下さい。
トレーニング方法
それまで必死に練習しても出来なかった地声から裏声への切り替え。せっかくのミックスボイスが全然活かせないと悩んでいた中学生の時、とうとう切っ掛けを掴んだんです。
私は中学生の時、吹奏楽部で金管楽器を吹いていました。
金管楽器はマウスピースとピストンと呼ばれるパーツで音を変えていくのですが、マウスピースと呼ばれる所に口を当て、吹きながら唇の形を横に調節し振動を大きく震わせたり細かくする事で低音と高音の音を出します。この辺りは、楽器から声に変えても同じなんです。
コンクールが近づくと、マウスピースを自宅に持ち帰り、高音の音色を綺麗に出すために唇を震わせ練習しました。楽器を演奏している時、驚いた事があります。
「音を出すために吹きながら、かすかに声が出ている」
日頃出ない音階が楽器を吹くと意識していないのに綺麗に声が出ている事に気付きました。高音が出ている事を知った私は、ここで無理やり裏声を出さなければ歌えない歌をチョイス。ひたすら、歌うことに決め込みました。
でもその前に、裏声をきれいに出すために声を出すための準備をします。
- 唇をブルブル震わせながら声を出す
- 山を手で描きながらその動きに合わせブー音を出しながら発声していく
- その山を少しづつ大きくしていき音階を広げていく
- ポイントの高いキーのみを出してみる(この時手をつけて高く高く意識する)
発声練習完了です。では早速、裏声でしか歌えない歌をひたすら歌って、出るようになったら、次に低い声から裏声まで出す歌をひたすら歌っていきましょう。
時間の無い方は、上のポイントのみでも大丈夫ですよ。
ブーブートレーニングの体験談
私もやっと高音の音色を出せる事が分かり、ブーブートレーニングをしながら裏声を練習したのは知念里奈さんのyesと言う歌でした。
知念里奈さんは1998年にwingという曲でヒットした沖縄出身の歌手です。彼女の楽曲は元からキーが高く、J-POPで歌いにくい曲調ではないのですが、高音域が力強く綺麗に伸ばす事が特徴の歌手でもありました。
知念里奈さんが世の中でヒットしている頃、私は中学生でした。ボイストレーニングに通いだして2年がたち、裏声の切り替え以外はそこそこ歌えるようになってきた頃、当時夜寝ている私に姉がある実験をしたのです。
「人は寝ていても学習できるのか」
です。一晩中寝ている私の耳元で歌い続けた姉のおかげで、起きた時、聞いたことのない楽曲を歌う事が出来ていました。ただ、この曲は当時まだ裏声の切り替えに成功した事の無い私には高くて歌いづらいのです。
ブーブートレーニングをお風呂や、自分の部屋でひたすら練習しました。裏声を出せるようになり歌えるようになった時、姉に
「お姉ちゃんが寝ている妹に歌を教えてあげた」
と笑顔で言われました。姉のイタズラで歌えるようになったんですね。
ミックスボイスの練習にオススメな歌
どんな曲が地声から裏声をスムーズに行う練習に適しているのか。私がマイナーな歌からポピュラーな歌まで、採点機能が付くアプリで沢山歌い調べてみました。その中で、この歌がオススメだな……と思った曲を紹介していきます。
男性にオススメの練習曲
- xJapan foreverlove
1996年リリース。ゆったりとした曲調と、高めの声が響く心に染み入るような歌詞が特徴。まさに情感たっぷりに歌い上げたい一曲。
- 森山直太朗 さくら
2003年リリース。卒業式の定番ソング。静かに始まる出だしから徐々に盛り上がりを見せる曲調は、サビで最高潮を迎える。「桜」に思いを込めて精一杯歌いたい。
- 木山裕策 home
2009年リリース。低めの声で始まる、ゆっくりと語りかけるような出だしに思わず引き込まれてしまう。大切な思いを込めたサビは声も高く圧巻。ぜひ歌いこなしたい。
女性にオススメの練習曲
- 伊藤由奈 precious
- rui 月のしずく
- 伊藤由奈 precious
2007年リリース。ゆっくりと始まる曲調ながら、激しい感情を歌詞に秘めている。徐々に高まるザビの雰囲気に呑まれることなくしっかりと歌い上げたい一曲。
- rui 月のしずく
2004年リリース。映画『黄泉がえり』の劇中歌・主題歌。静かに語るような歌詞に、秘めた激情を伝えてくる曲。伝えたい思いがあるなら、ぜひこの曲に乗せて。
- 平原綾香 Jupiter
- 平原綾香 Jupiter
2004年リリース。曲は、ホルスト作曲の管弦楽組曲『惑星』の中の一曲「木星」から。クラシックとJ-POPが見事に融合した一曲。静かに、時に力強く語りかける曲調に思いを合わせて歌い続けたい。
これらの楽曲を練習する際は、最初に唇を震わせながら歌ってみましょう。慣れるまではこのままリラックスしてブーブー歌います。
慣れてきたら、ハミングで歌いましょう。ハミングは喉で歌い音を鼻から抜くように歌って下さい。
ハミングに慣れてきたら、次に声に出して歌っていきます。
ハミング・声に出して歌う時、歌のペースは必ずゆっくりと歌いましょう。
ゆっくり歌う事で細かな調整をしていきます。
高音のみの楽曲は、裏声を出すための歌です。
自分の地声の限界を知る事と、裏声に切り替える音階を覚える為に歌ってみてください。裏声の切り替える場所が把握出来たら低音から高音までの曲に切り替え、地声から裏声の切り替えをスムーズに行えるよう練習していきましょう。
練習曲を歌ってみた時の体験談
今流行りの歌から、演歌まで挑戦。ボイトレして歌っていきました。今回選んだ楽曲は男女問わず難しい歌ばかりです。日頃なら決して歌わない曲なども歌いものすごく大変でしたが、気付いた事もありました。
苦しくなると声を張り上げて歌いたくなる為、細かな調整が難しくなってしまう事。もちろん、大きく張り上げれば、ロングトーンが出来なくなるのです。
サビから抑揚をつける為声を張り上げたくなりますが、声の出ている音量を調整し、おさえて歌う事で切り替えを行うことが楽に出来ました。
新たな発見でした。肺活量の無い方は始めから抑えて歌う事がオススメですよ。
まとめ
沢山あるトレーニングのポイントの中から自分に簡単に出来る事を伸ばして行きましょう。
例え全部出来なくても、その中の1つが出来ていれば格段と上達していくものです。
- 高音域の質を高める
- 低音域も一緒に練習しておこう
- 階段や山を描くイメージして発声練習をしよう
- 唇をブルブル震わせながら声を出す
- 山を手で描きながらその動きに合わせブー音を出しながら発声していく
- その山を少しづつ大きくしていき音階を広げていく
- 歌のペースは必ずゆっくりと歌いましょう
お風呂に入りながらリラックスして練習する事が意外と上達の近道なんですよ。ぜひお試しを。