どもー!シゲルでーすっ!
このサイトは高音発声(特にミックスボイス)について色々と情報提供していますよぉ!!
記事に関しては【茂解説】と【一般説】の2種類があり、コンセプトがちょこ〜っと違います。
【一般説】この世の中に発信された様々な情報から、信憑性の高い物を集約して記事にしていただいたというパターン。【茂解説】シゲルの経験から思ったことを好き放題言いまくるといったパターン。といった感じになっております。
どちらも面白いので是非ご覧くださーい!
気温が急と冷え込むと体調をくずしてしまう人が増えてきますよね。特に空気がカサカサに乾燥する冬の時期は、風邪を引いて喉の不調を招きやすくなる季節でもあります。
喉の奥にひろがるピリピリとした痛みや、何かが詰まったような異物感、喉に上手く力が入らず息を吐く音しか出せない等々・・・想像するだけでもつらい症状ですね。
しかも、カラオケで思いっきりはじけたい時や大切なライブが目前にせまる時など、歌声を最大限に使いたい時に限って全く高音が出なくなり、「どうしてこんなタイミングで風邪になるんだ・・・」と悔しさがよぎったことありませんか?
この記事では、風邪を引いてしまっても魅力的な歌声をキープする工夫や、ちょっとやそっとの不調に負けない強い喉を作っていく方法をご紹介しますよ。簡単なものばかりですので、気軽にご覧下さいね。
風邪で声が出ない…どうして?
風邪にかかってしまうと、喉に不快な痛みや違和感を覚えたり、いつも通りの声を発揮できなくなるのは何故でしょうか?原因を探っていきましょう。
乾燥が大きな原因
風邪によって喉や声の調子がイマイチになってしまうのは、声帯や呼吸による空気が行き来する喉頭(こうとう)にまでウイルスが忍び込んでしまうため。急性声帯炎、あるいは急性喉頭炎と呼ばれることもあります。
身体が健康な状態であれば、しっとりとうるおった粘膜が喉を強くガードしてくれるため、万が一風邪ウイルスが体内へ入ってきたとしてもほとんどダメージはありません。
しかし、乾燥して湿度が少ない環境の中に長く居続けると、呼吸によって通っていくカラカラの空気が粘膜を蒸発させるため、風邪ウイルスが直接のどへ攻撃しやすくなってしまいます。
攻撃によってひどいケガ(炎症)を負ってしまった状態では、いつものように歌うことや話すことさえ簡単にはいきません。ピリピリ、イガイガとした感覚や声を思い通りに出せない無力感は、喉が大きなダメージを受けたサインなのです。
ここまで簡単な説明ではありましたが、乾燥は喉へのあらゆる災難を招いてしまう大敵。空気がツーンと冷え込んで乾燥する冬に、つらい風邪を引いてしまう人が増えるのはそのためなのですね。
ちなみに、こちらでも乾燥が喉にどんな影響をもたらすのか詳しくお伝えしています。高音発声を磨くテクニックもご紹介していますので、あわせてどうぞ!
関連記事:[一般説]ミックスボイスを使うと喉が痛い!対処法は?高音発声を調査!
風邪を引いたらやる対策
さあ早速、きれいな歌声を保つためのテクニックをご紹介します!と言いたいところですが・・・たかが風邪といえども、私たちの身体にとっては非常事態。
そんな状態でいきなりボイストレーニングを頑張ってしまうと、あまりのハードさゆえに風邪が治っても声を出せないという深刻な状況に陥ってしまう可能性が出てしまうんです。それってとっても悲しい結果ですよね。
そこで、風邪っぴきになってしまったら最初にやってほしいことをいくつかお伝えしていきます。魅力的な歌声を長い年月にわたって保っていくためにとっても重要なことなので、焦る気持ちを落ち着かせて実践していきましょう!
加湿第一!
前章でお伝えしたように乾燥は風邪の大きなきっかけとなり得ますし、さらに症状を悪化させる原因にもなってしまいます。
そこで、周りを加湿して喉が喜ぶウェッティーな環境を作っていきましょう。できれば湿度計を用意し、こまめにチェックできるようにしておけるとバッチリ◎ですよ。
【湿度50~60%】
喉が快適に過ごしやすい。数値が50%を超えるとウイルスが発生しにくくなる。お肌の乾燥も気になる場合は60%台をキープしたい。
喉が幸せに過ごせる数値が判明したところで、部屋の湿度を少しでも快適にするための方法をいくつかご提案します。場合によってはお金がかかってしまう場合もありますので、出来そうなことから始めてみてくださいね。
- 加湿器or加湿空気清浄機を使う。
- 湿度が下がりにくいオイルヒーターで部屋を暖める。
- 濡れたバスタオルを寝室やリビングなど長時間過ごす部屋にかける。
- 洗面器やボウルなど大きな容器に水を張って風通しの良い場所に置く。
- ドアの下やコンセントの穴などのすき間をタオルでふさぐ。
※換気を忘れずに!
空間を閉め切ったまま加湿し続けるとダニ・カビ・結露が発生しやすいため、換気は絶対。目安は1時間に1回、最低でも3時間に1回。対角線上にある2つの窓を全開にし、空気の通り道を作ること。新しい酸素をたっぷり取り込むことで、気持ちよくリフレッシュできる。
また、部屋だけでなく喉の中もしっかり加湿&保湿することがとってもとっても大事です!日中のマスク装着はもちろんのこと、水分補給はこまめに、「喉が渇いたな」と感じる前に行うのが鉄則ですよ。
飲み物は熱過ぎたり冷たいものは喉への大きな刺激になってしまうので、常温あるいは程よく温かいものを用意しましょう。
【白湯】
刺激が無いため飲みやすく、内臓にもやさしい。
【はちみつレモネード】
ビタミン補給や殺菌効果が期待できる。
【梅干し番茶】
喉の痛みのほか、咳やたんをしずめる効果あり。
【しょうが紅茶】
紅茶にはウイルスを抑える効果、しょうがは身体を温める効果が期待できる。
【100%みかんジュース】
果肉を絞ったものでもOK。免疫力が上がり食欲不振に効く。
そして意外と乾燥してしまうのが就寝時。寝ている時に水分を取るのは難しいため、枕元に加湿器を用意したり寝るとき専用の高保湿マスクを着けるのがベターです。
24時間加湿モードで風邪をしのぎましょう!
声を必要以上に出さない
ピリピリイガイガな痛みやうまく力が入らずに声を出せないというのは、喉がケガしているサイン。声帯やその周りで起こった炎症のせいで赤く腫れあがっている状態です。
そんな時に声を無理やりに張り上げたり歌声を出すというのは、傷口を強くこすったりえぐったりするのと同じ。そのまま発声を続けるとますます炎症が悪化し、声帯ポリープや結節、更には咽頭がんに繋がってしまう恐ろしいケースもあります。
少しでも自分の声を守りたいのであれば、『とにかく声を出さない』!ただでさえダメージを負っている喉を追い込むのは絶対に禁物です。
しかし、仕事などで声をどうしても使わなければならない場面も多々ありますよね。その場合は声の大きさやトーンをいつもより穏やかにし、使用量を必要最低限にとどめることが大切。可能なら筆談やジェスチャーでコミュニケーションを取りましょうね。
さらに声を出すうえで注意したいのはささやき声。声量を上げずに済むので喉にやさしそうに思えますが、実は普通にしゃべるよりも声帯への刺激が増える発声なんです。これもできる限り控える方が良いでしょう。
風邪に効く食材でパワーチャージ
風邪は乾燥が大きな原因となりますが、働きすぎやたまったストレス、睡眠不足も引き金となり、免疫力や体力が低下してしまいます。
歌唱には全身の力を使うものなので、栄養一杯の食材をしっかり取り込んでパワーチャージしていきましょう!
食材は、免疫力を上げるビタミンCが含まれるものや、体を温めてウイルスを追い払うもの、咳やたんなど喉の症状を抑えてくれるものを選ぶのがベスト。
また、風邪を引いて体力が少ない中では消化吸収が意外と重労働なんです。スムーズに消化をしやすく胃腸が休めるものも合わせて食べると、身体への負担が少なく済みますよ。
【ビタミンC豊富で粘膜を強くする】
レモン、みかん、いちご、キンカン
【身体を温め、ウイルスを追い出す】
生姜、にんにく、ねぎ、唐辛子(少量)、シナモン、黒コショウ、くず粉
【喉の炎症や不調をおさえ、潤いを与える】
レンコン、はちみつ、梨、イチジク、黒豆、ニンジン、豚肉、舞茸、杏仁豆腐(杏仁粉入り)
【消化にやさしい】
大根、カブ、桃、梅干し、アスパラガス、うどん、おかゆ
種類が沢山あって迷っちゃいますが、複数の食材を組み合わせてじっくり煮込んだ温かい鍋やスープにすると美味しく頂けちゃいますよ。
喉の痛みがつらい時にはすりおろしたり、杏仁豆腐やうどん等のど越しがつるっとしたものがベスト。飲み込むときの刺すような痛みが少なく、力を入れなくても飲み込みやすいうえ手軽に栄養を取り入れる事が出来ます。
ちなみに、こちらでは声枯れに効果的な食べ物や飲み物をご紹介しています。↑でお伝えしたものと同じものもありますが、いずれも喉が喜ぶものばかり。ぜひのぞいてみてくださいね。
関連記事:[一般説]声が枯れてる時の治し方は?喉に良い飲み物と共にご紹介
たっぷり休息する
免疫力や体力が落ちて疲れが溜まりまくった身体を癒すには、暖かな布団の中でたっぷり寝込み身体を休ませるのが一番。日中の活動は早めに切り上げ、なるべく多めの睡眠時間を確保するのが理想的です。
しかし仕事や家事がハードだったり、あまりにも症状がきつすぎて簡単には眠れない場合もありますよね。
そんな時は目を閉じておくだけでもOK。しっかりめの睡眠ほどには及びませんが、ある程度の回復が見込めます。忙しい時はちょっとした合間に静かな場所で10分~15分くらい目を閉じたまま休憩するのがオススメですよ。
また、ひと休みしながらのツボ押しや、アロマテラピーも◎。身体をもみほぐしながら、あるいはハーブの豊かな香りを楽しみながら身体に溜まったストレスをやっつけちゃいましょう!
ちなみに、下記の関連記事でそれぞれの方法をご紹介していますよ。養生の一つとして気軽に取り入れてみてくださいね。
ツボ押し:[一般説]声が枯れてる時の治し方は?喉に良い飲み物と共にご紹介
アロマテラピー:[一般説]ミックスボイスを使うと喉が痛い!対処法は?高音発声を調査!
歌声を保つテクニック
風邪をやっつける対策をしっかり行いながら、歌声をなるべく美しくキープするテクニックにチャレンジしていきましょう。
カラオケやライブ、動画配信など歌声を発揮する前にウォーミングアップとして実践すると、普段通りに近い声を出せるようになりますよ。
リップバブル
私たちが声を出せるのは声帯の働きによるものですが、風邪を引いたダメージで炎症が起き、声帯が真っ赤に腫れあがっているため、いつも通りに動くことが出来ません。
しかし、喉に大きなダメージがのしかかっていると頭ではわかっていても、どうしても歌わなければならない場面がありますよね。そんな時に味方になってくれるのが『リップバブル』です。
リップバブルとは唇を「う」の形にゆるく突き出し、息や音色に合わせて「プルルルル・・・」と震わせるテクニックのこと。リップロールと呼ばれることもよくあるのでご存じの方も多いことでしょう。
リップバブルのメリットは2つ。ひとつは喉の奥を開くため声帯への負担が少ないこと、もうひとつは声と息を吐き出すバランスを調整し、程よい脱力感を得られるためすんなりと歌声を出しやすくなることです。風邪っぴきの身には嬉しい方法ですね。
- 唇をゆるく「う」の形にし、息を吐きながら「プルル…」と震わせる。頬を両手で引き上げながらやるとスムーズになる。
- 「ううー」と声を出しながら震わせ、できるだけ長めにキープする。
- ②が上手くいったらリップバブルのまま歌ってみる。
ただでさえ炎症がつらい状態なので決して無理は禁物です。声が震えだしたり、高音が出しづらいからといって強引に歌うのは絶対×。
また、歌う量をなるべく控えめにした方が後々悪い影響が少ないので、状態を見てメロ部分だけ、1番だけ、まるまる1曲・・・と調整しましょう。声量を上げる必要もありません。
ちなみに、こちらの記事でもリップバブルのやり方を細かく解説しています。↑の方法を試してみたけど上手くいかない、という方は解決法を載せているのでぜひご一読を。
関連記事:[一般説]ミックスボイスを鍛える方法は?筋トレは必要?高音発声を調査
タングトリル
『タングトリル』とは巻き舌のこと。先ほどご紹介したリップバブルと同じように声帯への刺激をおさえながら、歌声を出すのにちょうど良いリラックス感を得られる方法です。舌の力を抜いて緊張感をほぐすことで、スムーズに歌声を出しやすくなりますよ。
- 「トゥルルル・・・トゥルルル・・・」と巻き舌で発声する。
- できるだけ長めにキープ。
- ②が上手くいけば「トゥルルル」だけで歌ってみる。
こちらでも無理は禁物。自分が喉の痛みやつっかえを感じない程度に、楽に発声できる程度にとどめておきましょう。
うまく巻けないという人は舌に力が入り過ぎていたり、硬くこわばっているケースがほとんど。その場合は魔法の言葉『サッポロラーメン』の出番です!何度も唱えてみてください。
しばらく続けてみて「ロラ」の部分が巻けるようになれば、舌の力加減が整い、コントロールが上達している証拠。その感覚をしっかり覚えておきましょうね。
水をストローでぶくぶく
何のこっちゃというタイトルですが、つまりは『ストロートレーニング』と呼ばれるボイストレーニング法のこと。
何らかの原因で喉にダメージを負ってしまったとき、ストローを使って声のリハビリをしたり、歌いにくい高音を気持ちよく出すために行う方法です。リップバブル・タングトリルと同様に声帯への刺激をおさえられる効果が期待できますよ。
また、比較的しずかに実践できるのであまり大きな音を出せない場所でも気兼ねなくトレーニング可能というメリットもあります。
【用意するもの】
- ストロー(できれば直径1cm前後の太いもの)
- 500mlペットボトルの水 あるいは大きめのコップに入れた水
※水をなみなみ満タンにしたままだと吹きこぼれるため、3分の1量ほどあらかじめ減らしておくこと
【方法】
- 水面から1~3cmのところまでストローを差し込む。
- ストローをくわえる。舌先が少し触れるぐらい軽めでOK。
- 水に空気を吹き込みながら、普段しゃべるくらいのニュアンスで「ううー」と地声を出してみる(つらくなければ裏声も)。
- 感覚をつかんだら水をぶくぶくする状態のまま歌ってみる。
このトレーニングで目指したいのは、ちょうど良く息が流れていてリラックスし、音程の上がり下がりが無理なくできる喉。歌ってみてストローから出てくる泡の量のバランスが一定であれば、喉の状態はバッチリです。
しかし水の量を減らしたのに吹きこぼす、こもったような声になる、震えたり裏返ってしまう人は、息の量が多すぎるor発声を強引に頑張り過ぎている場合がほとんどです。肩と喉の力を抜いて、軽めのぶくぶくを意識しましょう。
そして大きな注意点は歌い過ぎないこと。多くても1日1曲までにとどめておかないと喉の状態が変わりすぎてかえって音程が取りづらくなったり、ハードな負担を抱えてしまうことに・・・。
ただでさえ風邪のダメージを負っている身体です。決して無理はせずに「もう少し頑張れそうかも!」と感じる時点でトレーニングを中止して、ゆっくり休息しましょうね。
風邪から歌声を守るために
風邪による喉のトラブルを予防したいのであれば、栄養バランスが整った食事、適度な運動、そしてストレスや疲労をいかに発散するかがとても大切。
つまりは身体的にもメンタル的にも健康な状態が喉に良い影響を与える、ということですね。
先述でご紹介した食材を普段から積極的に取り入れ、ヨガやストレッチ、ウォーキング等で軽く体を動かし、そしてぐっすりたっぷり休むという基本的なことをなるべく実践しつつ、もうひとつ習慣に加えていただきたいことがあります。
それは『声の筋トレ』。声帯周りの筋肉を鍛えることで、ちょっとした風邪には負けない強くてしなやかな喉が手に入りますよ。
声の筋トレとは?
声の筋トレとは、正確にいえば声帯の周りにある喉頭(こうとう)の筋肉を鍛えるということ。喉頭は呼吸による空気が行き来する通り道ですが、発声にも重要な役目を果たす器官です。
↑先ほどと同じものですが、念のため。
喉頭には9種類の筋肉が複雑に組み合わさっているのですが、風邪など喉のトラブルや加齢によって少しずつ弱っていきます。思い通りに歌えないことはもちろん、かすれて聞き取りづらい「老け声」への変化が早まる恐れも。
そこで、時の流れを食い止めるのが『声の筋トレ』です。若々しいハリ・ツヤのある歌声を長くキープできるのに加え、強くなった筋肉のおかげで喉のトラブルを防止しやすくなりますし、何歳から始めても効果を実感できるというメリット尽くし。
「自分の歌声はもう手遅れかも・・・」と感じている方も声がよみがえり、さらにパワーアップできる可能性があります。
筋トレといえども、汗や血がにじむような努力は必要ありませんし、喉がムッキムキに変わってしまうこともありません。毎日少しずつ出来ることの積み重ねが味方になってくれるはずですよ。
歌うことが筋力につながる
確実に筋力を身に付けながら、しかも楽しみながらできるトレーニングとして最高な方法は『歌うこと』。1日1曲をコツコツと続けていけば、すんなり思い通りに歌える喉へと変化していきますよ。
歌うシチュエーションとしてベストなのはお風呂です。かなり湿度が高いので喉が大喜びする環境ですし、たっぷりとした湯船でリラックスでき、しかも程よいエコーが効いて気持ちよく歌えます。なんと理想的な空間なんでしょう。
ただし歌う曲選びにはいくつかコツがあるので、ちょっとだけ注意してくださいね。
【歌詞を覚えている曲】
歌詞がしっかり頭に入っている曲であれば、喉の調子に気を配りやすい。あいまいに覚えている曲を選ぶと、歌詞を思い出すことに集中してしまい余裕がなくなりがち。
【歌いやすい音域で】
無理をして高すぎるor低すぎる曲を歌ったり、音程の上げ下げが激しい曲を選んでしまうのはNG。音域の広がり方が比較的おだやかな昭和歌謡がオススメ。
【同じ曲を繰り返す】
同じ曲を何日も繰り返し歌うことで、「今日はサビの一番高いところまで歌えた!」というように喉の変化に気付きやすくなり、体調のバロメーターにもなる。
伴奏が無いと歌いにくいな、感じる場合はスマホで使えるカラオケアプリを活用するのが◎。お風呂の前にスマホを防水ケースへ入れることを忘れずに!
何らかの事情があってお風呂で歌うのが厳しい場合は、場所を変えて湿度を50~60%に整えたうえで歌うこと。ウタエットなど歌声が外に漏れにくい道具を活用したり、一人きりになれる車の中で歌っても気持ちよくトレーニングできますよ。
お風呂であれ自室であれ車内であれ、遠慮することなく思いっきり楽しみながら経験値を高めていきましょう!
ストレッチで喉を柔軟に
歌う筋トレだけでも効果が期待できますが、あわせてストレッチも行うことでどんな曲でもスーッと歌える柔軟な喉へとさらに近付くことが可能です。
ここでは、ネコあくびストレッチとハミングストレッチをご紹介します。ほんの少しの時間でできる簡単なものなので、トレーニング前はもちろん、お仕事・家事の合間や気分転換がわりにぜひどうぞ!
喉にとって最高なのはニュートラルにすること。
つまり『無理に負荷がかかっていない状態』ネコあくびは声帯の緊張をほどいて、ちょうど良いリラックス感をつかむためにうってつけの方法。
【やりかた】
- 指が縦に2本入るくらい大きく口を開く。
- 舌を後ろに下げて、できるだけ長く・深く息を吸い込む。
ネコあくびは、その名の通り猫のように大きく口を開けてあくびをするのがポイントです。ちょっと恥ずかしいかもしれませんが、思いっきりやっちゃいましょう。
喉の手術をした後のリハビリとして医療現場でも取り入れられている方法。『ハミングが傷を癒す効果がある』という説もある。
【やりかた】
口を閉じて、鼻(鼻腔)に声を響かせるように軽く「フフフーン♪」と歌う。
ハミングを行う際の注意点は決して大声でやらないこと。目の前にいる人に聞こえる程度の声量でバッチリです。
歌う曲は童謡など優しいメロディーのものを選ぶのがポイント。喉への負担を少なくできますよ。また、ハミングストレッチで歌う曲を1~2曲に固定しておくと、日々の喉の調子がどう変化していくかを掴みやすくなります。
ネコあくびやハミングの他に、前章でご紹介したリップバブル・タングトリル・ストロートレーニングも喉を柔軟にする効果が十分に期待できるストレッチです。全部やっても、やりたいものをいくつかチョイスしてもOKですよ。
さらにプラスしたい生活習慣
声の筋トレやそれに合わせたストレッチと共に、喉を守る生活習慣をプラスすればパーフェクト。ちょっとだけ意識を向けて、トラブルに惑わされない歌声を目指しましょう!
【喉をぷるぷるに潤わせる習慣】
- 風邪を引いていなくても外出時は常にマスクを。夜は濡れマスクをつけて眠る。
- 加湿器で50~60%の湿度をキープする。
- 喉が乾燥しにくい鼻呼吸を心がける。
- 水分補給はこまめに(ぬるめor温かいものがベター)。
- うがいもこまめに。
【声の筋肉を活性化させる習慣】
- 文章を音読する(ほんのり早口に読むとより効果的)。
- 大きな声で「アハハハハ」とよく笑う。
【身体が整いやすい習慣】
- できるだけ毎日38℃~41℃ほどのお風呂に浸かる。
- 何をするにも骨盤を立てるイメージで姿勢良く。
サラッとご紹介しましたが、中でも特に習慣化していただきたいのは『うがい』。侵入てきた風邪やインフルエンザウイルスを洗い流すだけでなく、喉の潤いを長くキープしやすくなります。お口がスッキリすると気分も爽やかにリフレッシュしますよ。
方法としては、①口の中でブクブクうがい→②喉の奥でガラガラうがいの2段階うがいを行えば確実な洗浄が可能です。タイミングはいつでもOK。風邪やインフルエンザが流行る冬だけでなく、一年を通してこまめに行いましょう。
まとめ
元気な時は思いっきり歌えることが当たり前だと無意識に感じるものですが、風邪を引いて様々な不便が自分にやってくると、好きなように歌えることのありがたみをひしひしと実感しますよね。
「もっと気を付けておけば・・・」「あのとき無茶をしなければ・・・」と気付き後悔がよぎったら、歌うことの奥深さを知る絶好のチャンスです。
ここまで風邪を引いた時の歌声キープ法や、喉をガッチリ守る予防対策を数々ご紹介してきました。この記事でお伝えしたことが、チャンスを得た皆さんをサポートする一助になれればとても嬉しいです。
風邪に勝てるようにトレーニングをちょっとずつ積み重ねながら(そしてたまにはゆったりと休みながら)、これからもたくさんの歌を末永く楽しんでいきましょう!